土曜の夜

彩果園

2011年07月04日 19:25

みなさんこんばんは、二代目です。

今夜は7月2日土曜日の日記です。

【7月2日】

忙しくてなかなか髪を切りに行けず、伸びきった髪を「無造作ヘア」だと

誤魔化すのにも限界がきたので、高校の頃の野球部の同級生であるO田を誘って

15年も通い続けている、街中のCOCOLOCO美容室に行った。



O田も私と同じくこの美容室に15年通っているベテランで、

彼は女性にカットしてもらう派、私はご主人派なので二人で行っても

どっちが先に切るかで喧嘩にならないし、待たなくてもよい。


二人揃って、叩けば文明開化の音がしそうな髪型に仕上がったところで

折角男二人で土曜の夜の街に出てきたのだからと、O田が私を見て

人差し指と親指でもって実に見事なお猪口を作って、こうクイクイっと

アピールしてきたけど、生憎私は金欠だったから断ろうとしたら、

やっこさん「世間はボーナス出てますよ!」と分厚い財布で私の肩を2回叩く。

この瞬間、私の中で「独身公務員最強説」が浮上し、彼の奢りで飲みが決定した。


ところが土曜の夜はさすがに人が多くて、よく行く居酒屋さんは満タン。

こんな時こそ新規開拓のチャンスだと街中をウロウロ検索するも、O田がワガママ。

昨日焼き鳥食べたから串は無理とか、チェーン店は苦手でね、とか言って決まらない。

挙句の果てには、この店の見た目が嫌だ!とまで言う始末。

いやいや、居酒屋を選ぶのに見た目から入るとは焼きが回りましたなあ。

しかし今夜はスポンサード・バイ・O田であるからして、私は文句を言えず

美容室でセットして立ててもらった髪も、ニコラス・ペタスのように、

ぺタスと萎えるほど汗をかいて街を一周して、ようやく彼の納得した居酒屋に入店。

早速生ビール2丁注文。



キンキンに冷えてやがるっ・・・・!である。

私とO田は、嬉しさのあまり森を守るゴリラのように胸をドラミングし、

動物を見つけた時の畑〇憲(ゴロウムツ)の如くジョッキにムシャブリついた。


途中でO田の後輩が一人合流して、男三人は、どれどれに酔いどれる。

終盤にO田が「俺は酔うと絶対音感体質に変わる。」と言いだした。

出会って17年目でその告白はない、その嘘は絶望的に興味がない。


私と後輩は彼を無視して、JINかマルモかで盛り上がっていたのだけれど、

O田は諦めずに「今のお前のゲップな、綺麗な ファ だから。」とほざいた。


まぁ待て、と。落ち着け、と。


確かに「ファ」ぽかったけどもだな、そんなの本当か確認しようがないではないかと。

ちょっとグランドピアノと、のだめを持ってこいと。

それでも「あれはシ。」「これはドだな。」と彼は続けた。これが少しずつ面白くなってきて

6か7回目ぐらいの時に「今のはヌ。」と言って墓穴を掘り、嘘だと分かったんだけど

「今のは間違い!本当に酔うと分かっとばい!嘘じゃなかっ…!」と逆ギレして

テーブルをドンっと叩いた時にビールがひっくり返って、彼の股間がずぶ濡れになった。

私:「ちなみに今こぼれた時の音は?」

O田:「一瞬で酔いが醒めた。だけん分からん。やめだやめだ!」で宴もたけなわ!