虹色クワガタと私

彩果園

2011年07月30日 18:07

みなさんこんばんは、二代目です。

今夜は私の日記です。


【7月29日】

先週、幼稚園で開催された夏祭りのくじ引きで、息子達が虹色のクワガタをGETしてきた。

オス二匹とメス一匹の合計三匹。私は虫が苦手なので家で飼う事に二の足を踏んでいたが、

長男が夏休みの自由研究にすると言って聞かないので、自由研究ならしょうがねーなと

ここは彼のご意向に従って飼育セットを購入し、クワガタに新築のお家を提供した。



彼らの家は木のいい香りがした。私はなんだか急にカナダ輸入住宅が欲しくなった。

そして狭いパックの中から解放されたクワガタ達は、意気揚々と遊んでくれると期待されたが

こちらの期待とは裏腹に、三匹ともマットの下へ下へと潜ってしまって全く姿を見せてくれない。

私が厳選してセレクトした激安の登り木やマットが気に入らないのだろうか?

「こいつら大人しいねー。」と息子達もつまらない様子。

しかし、後に私だけが彼らの凶暴さを知ることになった。


翌朝、私が市場へ行く準備をしている時に「ガサゴソ…ギギギ…」と物音が聞こえる。

なんと、オス同士が朝の5時には相応しくない激しい喧嘩をしていたのだ。

幼い頃に図鑑で見たことがある大アゴ?を利用してのブレーンバスターも見ることができた。


最初はエサを取り合って喧嘩に発展したのだろう思っていたが、実際はそうではなくて

メスの取り合いで喧嘩していた事が分かった。(勝った方がメスに乗っかってましたんで。)

その一方でメスの方は「喧嘩をやめて!二人をとめて!」と竹内まりやソングをシングせず



悠々と木の上でエサを食べながら「さてどっちが勝つのかしら?」と見下ろしていた。

クワガタ社会でも男性より女性の方が強いのだろう。怖い怖い。

でも私は、誰しもきっと内側に「乙女」を抱えているはずだと信じたい。信じていたい。


話を戻して…何日か観察していて気付いたのだが、どうも同じ奴が毎回勝利しているようだ。

いつも負けている方は、おそらく一度も勝った事がない。勝てないのならばエサでも食べて

大人しくしてればいいのに、何度投げられても壁に押し付けられても毎朝勝負を挑んでいた。


「もういいよ!お前、充分頑張ったよ!今度いい女紹介するからさ、あんな女忘れろって!」

弱者派でありブサイク側の私は、彼のひたむきさに感動して黙って見ていられなくなり

もっと飼う側もこいつらの事を知らなきゃなと思って、仕事から帰ってパソコンの電源を入れ、

「クワガタの飼い方」と検索したら(もう自由研究は俺にやらせろ!)、こう書いてあった。


「オス同士を同じ飼育ケースで飼うと、ケンカして傷だらけになって弱ってしまいます。」


あらま!すんまっせん。

虫が嫌いでクワガタを飼う事に一番反対していた私、弱い方のクワガタの為

今から極上のメス一匹と、前回よりも高額な飼育セットを買いに行ってきます。