2011年06月22日
三日分の日記 その9
みなさんこんばんは、二代目です。
今夜は三日分の日記を更新しました。よろしくお願い致します。
【6月16日】
私のパソコンデスクの足元にたくさんのジャガイモと少々の玉ねぎが置いてあった。

雪降る帰り道に売れ残った傘をお地蔵さんの頭に〜、なんてエピソードもございません。
誰が何のために私にジャガイモを?
料理が得意ならば「ようし一丁、男のこだわりカレーでも」なんて言うところだけど
私は、厨房を預かる妻の守備範囲に攻め込んだことが一度もないぐらい料理をしない。
まあね、本当はこんなこと書きながら薄々気付いているのですよ。
このジャガイモが母ちゃんからの誕生日プレゼントだって。
【6月17日】
コンビニ販売の日。
雨上がりの蒸し暑い中、コンビニの駐車場で市場から仕入れてきた
果物や野菜を汗だくで降ろしていたら、背後から私を呼ぶ声が…。
振り返ると高校時代の野球部の同級生、F君だった。
私の在籍していた野球部は、一学年だけでも50人近く部員がいた大所帯だったから
変わった奴はたくさんいたけど、このF君は天然部門で群を抜いていた。
例えば、焚き火をしていた先輩に「倉庫の木(キ)を持ってきてくれ」と頼まれたら
「倉庫の鍵(キー)」をダッシュで持ってきて怒られたり、
「コンビニでアイスを買ってこい」と言われればロックアイスを買ってきたり。

まだまだここでは紹介できないぐらい、たくさんの伝説を持っている。
「まだ野球してんの?仕事は?」などお互いの近況を話していたら
急にF君が「ちょっと待ってて」と言い残しコンビニの中へ消えていった。
3分ぐらいで出てきて「これ、食いなっせ!」と私に買ってくれたのが、
このクソ暑いのに蒸っし蒸しで熱っつ熱の肉まんだった。

さすがの一言である。俺は今まで溢れる汗を拭いながら、お前と話してただろう?
それ見て俺自身が肉まんみたいに見えたからかな?ってやかましいわ!
まあ昔と変わらない天然っぷりに、怒りよりも嬉しさの方が強かったけれど
彼は自分用にアイスコーヒーを手に持っていたから、もう腹が立って腹が立って
仕返しに陳列中に落として、先っぽが割れてしまったニンジンを一本くれてやった。
したらば、怒ると思ったのに喜んでいたからまた腹が立って腹が立って。
【6月20日】
市場で仕入れた果物を乗せて「ドライブto the 店」を楽しんでいると
車内が異常に臭いことに気がついた。「人生の三大臭い」に入るぐらい。
しかも車内ではなく、どうも私自身が臭いようだ。慌てて体中を調べてみたら
Tシャツのお腹部分が派手に濡れていて、そこから異常な匂いが出ていたのだ。
ついに俺もへそから潮吹くようになったか、と失意のどん底に落ちかけたけど
心を朝もやにつつまれた、夜明け前の江津湖のように落ち着かせて考えた。
そりゃあ30代にもなれば、加齢臭の一つや二つは顔を出してくるだろう。
しかしだ!いくらなんでも人間から、まして「へそ」からこんな臭い匂いは出ない。
そしてその匂いの源は、荷物を降ろしている時に解明された。
スイカが入っている段ボールが一箱だけ濡れていて、それがTシャツと同じ匂いだった。
運んでいるときに気付かずTシャツに付けてしまったのだろう。

恐る恐る箱を開けると、スイカから生クリームみたいなのが大量に出ていた。
一見、新しいデザートのようだけど、もう笑ってしまうぐらい臭かった。
3cm×4cmカットぐらいのゴルゴンゾーラを、丸ごと一口で食べてしまったあの夜よりも。
今夜は三日分の日記を更新しました。よろしくお願い致します。
【6月16日】
私のパソコンデスクの足元にたくさんのジャガイモと少々の玉ねぎが置いてあった。
雪降る帰り道に売れ残った傘をお地蔵さんの頭に〜、なんてエピソードもございません。
誰が何のために私にジャガイモを?
料理が得意ならば「ようし一丁、男のこだわりカレーでも」なんて言うところだけど
私は、厨房を預かる妻の守備範囲に攻め込んだことが一度もないぐらい料理をしない。
まあね、本当はこんなこと書きながら薄々気付いているのですよ。
このジャガイモが母ちゃんからの誕生日プレゼントだって。
【6月17日】
コンビニ販売の日。
雨上がりの蒸し暑い中、コンビニの駐車場で市場から仕入れてきた
果物や野菜を汗だくで降ろしていたら、背後から私を呼ぶ声が…。
振り返ると高校時代の野球部の同級生、F君だった。
私の在籍していた野球部は、一学年だけでも50人近く部員がいた大所帯だったから
変わった奴はたくさんいたけど、このF君は天然部門で群を抜いていた。
例えば、焚き火をしていた先輩に「倉庫の木(キ)を持ってきてくれ」と頼まれたら
「倉庫の鍵(キー)」をダッシュで持ってきて怒られたり、
「コンビニでアイスを買ってこい」と言われればロックアイスを買ってきたり。

まだまだここでは紹介できないぐらい、たくさんの伝説を持っている。
「まだ野球してんの?仕事は?」などお互いの近況を話していたら
急にF君が「ちょっと待ってて」と言い残しコンビニの中へ消えていった。
3分ぐらいで出てきて「これ、食いなっせ!」と私に買ってくれたのが、
このクソ暑いのに蒸っし蒸しで熱っつ熱の肉まんだった。

さすがの一言である。俺は今まで溢れる汗を拭いながら、お前と話してただろう?
それ見て俺自身が肉まんみたいに見えたからかな?ってやかましいわ!
まあ昔と変わらない天然っぷりに、怒りよりも嬉しさの方が強かったけれど
彼は自分用にアイスコーヒーを手に持っていたから、もう腹が立って腹が立って
仕返しに陳列中に落として、先っぽが割れてしまったニンジンを一本くれてやった。
したらば、怒ると思ったのに喜んでいたからまた腹が立って腹が立って。
【6月20日】
市場で仕入れた果物を乗せて「ドライブto the 店」を楽しんでいると
車内が異常に臭いことに気がついた。「人生の三大臭い」に入るぐらい。
しかも車内ではなく、どうも私自身が臭いようだ。慌てて体中を調べてみたら
Tシャツのお腹部分が派手に濡れていて、そこから異常な匂いが出ていたのだ。
ついに俺もへそから潮吹くようになったか、と失意のどん底に落ちかけたけど
心を朝もやにつつまれた、夜明け前の江津湖のように落ち着かせて考えた。
そりゃあ30代にもなれば、加齢臭の一つや二つは顔を出してくるだろう。
しかしだ!いくらなんでも人間から、まして「へそ」からこんな臭い匂いは出ない。
そしてその匂いの源は、荷物を降ろしている時に解明された。
スイカが入っている段ボールが一箱だけ濡れていて、それがTシャツと同じ匂いだった。
運んでいるときに気付かずTシャツに付けてしまったのだろう。

恐る恐る箱を開けると、スイカから生クリームみたいなのが大量に出ていた。
一見、新しいデザートのようだけど、もう笑ってしまうぐらい臭かった。
3cm×4cmカットぐらいのゴルゴンゾーラを、丸ごと一口で食べてしまったあの夜よりも。
Posted by 彩果園 at 17:00│Comments(0)